兵庫・丹波を拠点とする「蚕糸(さんし)」の小川陽子さんと閑林美圭さんは、糸紡ぎから草木染め、機織りまでを一貫して手がけておられます。
「丹波布」は、かつては「佐治木綿」と呼ばれ、民藝運動の父・柳宗悦に「静かな渋い布」と称賛されたこの布は、一時は途絶えかけた歴史を持ちます。
緯糸に絹の「つまみ糸」を織り込んだ布は、素朴な木綿の手触りとさりげない光沢が特徴です。
コースター、ハンカチ、ランチマット、風呂敷、敷布、暖簾など、約100点をご準備くださる予定です。
20日は、普段糸づくりに使用されている綿繰り機と糸車をお持ち下さります。

長野にて作陶される柏木千繪さんの白磁は、静かで芯のある造形が持ち味です。
皿、碗、鉢、花器など、日用の器を中心に出品下さる予定です。

素材も産地も異なる二組ですが、手仕事を捉える感覚がどこか似ています。
この機会にどうぞご高覧ください。

小川 陽子(おがわ ようこ)
2014年に丹波布伝承館の伝習生として学び始め、現在は丹波市の工房にて、自然豊かな環境の中で制作。

閑林 美圭(かんばやし みか)
美術館勤務時代に丹波布と出会い、その魅力に惹かれ手仕事の道へ。2022年に専修生課程を修了後、丹波市にて制作

柏木 千繪(かしわぎ ちえ)
長野県生まれ。パリ・グランパレでの「芹沢銈介展」を機に手仕事に関心を持つ。
東京造形大学で彫刻を学んだ後、陶芸の道へ。
池本忠義氏(白磁)、佐藤阡朗氏(漆工)に師事。
日本民藝館展にて奨励賞を2度受賞。
現在は信州の豊かな自然の中で、日々の暮らしに寄り添う白磁を制作