工芸品
滔々では美観地区内にて工芸品を手にとっていただける2店舗を構えています。
手仕事によって生み出された日用の道具や、日常と非日常の間を感じる作品などを展示販売しています。人の営みの中にある配慮や心地よさに選び取られるような、暮らしに寄り添う工芸作品を手にとってご覧いただけます。
また、滔々の宿では、滞在中ゆっくりとお過ごしいただくなかで、手仕事に直に触れ、その良さを感じていただければと思い、備品として全国の工芸作家による作品を設置しています。
滔々の宿は、7つの客室が美観地区とその周辺に点在する分散型ホテルです。それぞれの客室は独立した玄関を備え、1日1組限定のプライベートな素泊りの宿となっています。
客室の多くは、築約100年以上の伝統的建造物であり、「既存の建物と街の歴史を残す、伝える」「心から寛ぐことのできる」をテーマに、それぞれの建物の歴史や雰囲気に寄り添った改修と、家具・などの調度品の選定をおこなっています。
倉敷の歴史や文化を体感しながら、その部屋でしか体験することのできない時間をお過ごしいただけます。
山あいを蛇行しながら滔々(とうとう)と流れる川は、黙々淡々と、豊かな水をたたえ、変わることなく変わり続けます。
どの場所も空間も、誰のものでもありません。たまたま誰かが使っているだけで、他の誰かが使うようになるかもしれないし、誰も使わなくなるかもしれない。何かが通過し続けるから実体がある。滔々も、そんな場所のひとつです。
滔々 toutouは、2018年に開業し、倉敷美観地区にて、日本の手工芸品の販売を行う2つの工芸品店と、街中に点在する7つの客室を持つ分散型ホテルの運営をおこなっています。
工芸と宿泊施設を通して、世代を越えて紡がれてきた倉敷の豊かな文化を伝えていきたいと考えています。
次の30年、地域の方、そして旅先として倉敷を訪れた方に、「こんな場所があってよかった」と思っていただけるよう、受け継ぎ、守り継ぐために新しい試みを続ける、そんな場所でありたいと願っています。