備前の豊かな自然に囲まれて作陶される森本さんの作品は、移ろいゆく周囲の自然が投写されたかのように、たおやかで活きいきとしています。 焼締め持つ本来の力強さと、独特の輪郭による凛とした佇まいが魅力です。 花をいけ、食事し、お茶を飲む、日々繰り返される営みの中から生み出される作品は、目にした時の美しさだけでなく、手にした時の軽さや口あたりのよさなど、使いやすさにも配慮されてています。 今回の個展では、備前焼、白花、釉薬もの、大小の花器から日用の器まで約300点の作品をお持ち下さいます。 滔々のオープンに際し、岡山にゆかりのある森本さんの個展を開催出来ることを、大変嬉しく思います。 会期中、7月8日(日)までは、隣接の宿泊施設「滔々 倉敷町家の宿」を公開しており、そちらにも作品を展示しておりますので、この機会にお立ち寄り下さい。 皆様のお越しを心よりお待ちしております。

プロフィール

1999年 東京造形大学彫刻科卒業 1976年 岡山県備前市生まれ 美濃・豊場惺也氏に師事