「滔々 町家の宿」を設計するときに、やわらかすぎず、ちゃんと座れて、ゆったりと眠れるようなソファを置きたいと思いました。 製作を依頼したのは、さしものかぐたかはし 高橋雄二さん。「ふとんのソファ」という名前の通りクッション部分に使用したのは名古屋の「丹羽ふとん店」が仕立てる、ほぼ木綿のみでできた「ふとん」。もっちりと程よい厚みで、おしりや身体を支える、とても気持ちのよいソファが完成しました。 構造はシンプルに、アームは羽のような美しい形状を目指して鉋で削りっぱなしで仕上げ、先端の持ち手の部分は人の手にしっとりと寄り添うように仕上げられています。 日本の技術を合わせて生まれた、特別なのに特別感のないやさしい「ふとんのソファ」。この機会にぜひおしりと身体をあずけてみてください。 —– 『ふとん作りの実演&トークイベント』 9/8(土) 16時から 滔々にて さしものかぐたかはしの「futon sofa」の布団クッションの制作を担当されている、丹羽ふとん店 5代目 丹羽拓也さんによる『ふとん作りの実演&トークイベント』を滔々にて開催します。 ふとん作りの実演の動画は、丹羽さんのインスタのアカウントで公開されています。あれだけの厚みにこんなに綿が入っているのかと驚きます。その綿の量が futon sofa のモチモチさを支えているのです。 LEXUS NEW TAKUMI PROJECT 2017 で出会った2人のこだわり男、高橋さんと丹羽さん、どのようなお話が聞けるか楽しみです。 .
以下、さしものかぐたかはし からのコメントです。 —– 「寝れるようなソファ」というキーワードをお施主様から頂きました。 その瞬間 Lexus new takumi projectでご縁を頂いた名古屋の丹羽ふとんさんに、ソファのクッションをお布団の技術で作って頂くことを閃きました。 今まで、さしものかぐたかはしでソファを作ってこなかったのには理由があります。 理想的な弾力性や強度があるクッションに出会えてなかったから。 今回丹羽ふとんさんにご協力して頂き、ずっと探していた理想的なクッションにやっと出会えました。そう、これこれ!!こういうの待ってた!!といえる快適な座り心地になりました。 ほぼ木綿のみでできたクッションは、薄くてもしっかりもっちり支えてくれる質感で今までありそうでないものが創り出せました。 生地は、デンマークのクヴァドラのものです。 実際座り心地はとても快適で腰痛持ちの方などにとても好評です。 座って頂ければこの快適さに自然と休まって頂ける自信があります。 広島の山桜でできている木のフレームはできるだけシンプルな構造に。アームは羽のような美しい形を目指して鉋で削りっぱなしで仕上げ、先端の持ち手の部分も人の手に寄り添うような形になっています。 ふとんの技術でうまれたこのソファは、日本人にはとてもフィットする座り心地になっています。そのままウトウト眠ってもいい、のんびり自由な時間を過ごしてください。 特別なのに特別感のない美しい心地。 ソファという括りですが日本の技術を合わせてうまれた、日本独自の休息椅子になったと思っています。 ふとんのソファ、ぜひお試しください。 高橋雄二 Yuji Takahashi 1978年 大分県生まれ。 金沢工業大学建築学科を卒業後、東京の中野北郵便局にて勤務しながら自分のやりたいこと探す最中、家具職人の世界に出会い 木工の世界に飛び込むことを決意する。岐阜県飛騨高山国際工芸学園にて家具の基礎を学ぶ。 指物工房矢澤、木工藝佃にて修行の後、2010年に広島県熊野町で「さしものかぐたかはし」を立ち上げる。 「さしものかぐ」とは、指物の考え方を元に手直しすることを前提に自由な発想で生まれる家具のこと。 自分自身が楽しめること、心地よいことを大切にして日々の暮らしを楽しむことを大切にして木と向き合っている。 さしものかぐたかはし http://www.sasimonokagu-takahashi.com/